読者の悩み
緒言から書くのはわかった。けど具体的にどんなことを書いていけばいいのかわからないしどの程度書いたらいいのかな?
そんな悩みにお答えします。
ターゲットジャーナルの参考文献を参考にしよう。そこに答えがある。
まずはどのくらいの分量を書くか。
これは学術雑誌によると思います。短めのところもあれば比較的長いところもある。論文全体の文字量が決まっているものもありますので長々とかくと後半の症例、考察に響くこともあります。
ターゲットジャーナルの参考文献をみておおよその分量を確認してみましょう。その際にどの順番でどんなことが書かれているかにも着目してそれをそのまま真似しましょう。単語等を置き換え自分の文章にしていきます。
答えは参考文献が示してくれる。真似をしよう。
だいたいパターンが決まっています。
一般的な病気の説明
具体的な説明 この症例が発表するに値する意義(せいせい あのね文で代用)
決り文句 今回〇〇の・・・を経験したので報告する。(日本語としておかしい場合もありますが、そのままいただきましょう。間違いはないです。)
知られていることから書く。読んでくれやすい。
病気が珍しいものであったりした場合、もっと一般的な話から始めてみてもいいと思います。
読者は知らない単語がいきなり出てくるよりも、知ってる単語(わかっている知識)が登場にそれに紐付けされる形であたらしい概念が言葉として出てくるほうが受け入れやすい、記憶に残りやすいと思います。
学校の授業を思い出します。いきなり知らない内容をバーっと説明されてもわからないですよね。それが最初に知っている内容、身近な内容と絡めて話をしてくれると授業内容もわかりやすいし、記憶にも残ります。
私は瘢痕拘縮によって口が開かなくなる症例を論文化しました。その際にいきなり瘢痕拘縮とはみたいには書かずに口が開かなくなる理由ってこういったものがありますよね、で、今回はその中でも瘢痕が原因で開かなくなったんですけど瘢痕が生じた原因が珍しくて・・・といった流れで書きました。
雑誌の想定読者を考えよう。
その雑誌は誰を読むことを想定していますか?
学内雑誌であると読者の範囲は広いと思います。〇〇学会誌だとその専門の先生が読みます。
専門家であれば当然専門知識があるのであまり一般的な話は書かなくてもよいとなるでしょう。
例えば口腔癌についての論文の場合、口腔癌って世界的にこのぐらいの人が罹患して、どこに多くできて・・・っていうのは専門家はわかります。なので専門家対象の場合は、口腔癌に対する治療の具体的な問題点などを書くのがよい緒言だと思います